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証明写真の顔が縦に伸びる・細くなる原因と比率の直し方

証明写真の顔が縦に伸びたり細くなったりするのは、写真と枠の縦横比が違うのに、切り抜かずに枠へ引き伸ばしたためです。歪みの大きさは「枠の比÷写真の比」で計算できます。よくある組み合わせの歪み早見表と、伸びたかを数字で確かめる方法、切り抜いてから縮める直し方をまとめました。

公開読了目安 約6分

この記事の要点

  • 顔が伸びるのは、縦横比の違う枠へ切り抜かずに引き伸ばしたとき
  • 歪みの大きさは「枠の比(幅÷高さ)÷写真の比(幅÷高さ)」で計算できる
  • 1より小さければ顔が細く縦長に、大きければ横に広がって写る
  • 途中で切り抜きや余白の追加をしていなければ、元の写真と比が同じなら引き伸ばしは起きていない
  • 直すときは元の写真に戻り、枠と同じ比で切り抜いてから縮める
目次

証明写真の顔が縦に伸びたり細くなったりするのは、写真と枠の縦横比が違うのに、切り抜かずに枠へ合わせて引き伸ばしたためです。 横と縦で縮める割合が変わるので、顔の形そのものが変わって写ります。

直すには、元の写真に戻って、枠と同じ縦横比で切り抜いてから縮めます。 この記事では、歪みの大きさを計算する方法と、伸びたかどうかを数字で確かめる方法をまとめます。

引き伸ばすと顔の形が変わる仕組み

縦 1,000 × 横 1,000 ピクセルの正方形の写真を、縦 40 × 横 30mm の枠に入れる場面を考えます。 300dpi で刷るなら、枠は縦 472 × 横 354 ピクセルです。

切り抜かずに枠いっぱいへ合わせると、縦は 0.472 倍、横は 0.354 倍に縮みます。 横のほうが強く縮むので、顔の幅は縦に対して 0.75 倍になります。

丸い顔の輪郭なら、縦長の楕円に変わります。 これが「顔が細くなる」「縦に伸びる」の正体です。

縦と横を同じ割合で縮めれば、大きさが変わるだけで形は変わりません。 形を保ったまま写真の中身で枠を埋めるには、はみ出す部分を切り落とします。

髪や肩が端に掛かって切り落とせないときは、反対に足りない側へ余白を足して枠の比に合わせる方法もあります。 画像の余白追加ツールなら、写真を切らずに指定の比へ余白を足せます。 余白の色は、写真の背景と同じ色にそろえると境目が目立ちません。

写真の比と枠の比から歪みを計算する

歪みの大きさは、2 つの比の割り算で出せます。

歪み = 枠の比(幅 ÷ 高さ)÷ 写真の比(幅 ÷ 高さ)

上の例なら、枠の比は 30 ÷ 40 = 0.75、写真の比は 1 ÷ 1 = 1 です。 0.75 ÷ 1 = 0.75 となり、顔の幅は高さに対して 25% 細く写ります。

1 より小さければ顔が細く縦長に、1 より大きければ横に広がって写ります。 1 ちょうどなら、形は変わりません。

よくある組み合わせの歪み早見表

写真の比と、よく使う枠の比の組み合わせで計算しました。 数字は、引き伸ばしたときに顔の幅が高さに対してどれだけ変わるかです。

写真の比(幅:高さ)縦 40 × 横 30mm縦 30 × 横 24mm縦 45 × 横 35mm縦 40 × 横 40mm
縦向き 3:4±0%6.7% 広がる3.7% 広がる33.3% 広がる
縦向き 9:1633.3% 広がる42.2% 広がる38.3% 広がる77.8% 広がる
正方形 1:125.0% 細る20.0% 細る22.2% 細る±0%
横向き 4:343.8% 細る40.0% 細る41.7% 細る25.0% 細る

縦向き 3:4 の写真を縦 40 × 横 30mm に入れるときだけは、比が同じなので歪みません。 同じ写真でも、縦 45 × 横 35mm の枠に引き伸ばすと 3.7% 横に広がります。

「細くなる」のは、写真が枠より横長だった場合です。 正方形に切り抜いた写真や、横向きで撮った写真を縦長の枠へ押し込むと起きます。

引き伸ばしが起きやすい 3 つの場面

幅と高さを両方とも数字で指定した

縦横比を固定する設定のあるソフトでは、幅か高さの片方を入れると、もう片方が自動で決まります。 固定を外して両方を入れると、写真はその数字どおりに引き伸ばされます。

指定の数字の比が写真の比と違えば、上の表のぶんだけ顔の形が変わります。 固定を外すのは、比が同じで 1 ピクセルの端数を合わせるときだけにします。

枠や欄に「いっぱいに合わせる」形で入れた

文書の貼り枠や、写真を当てはめるテンプレートの枠に、写真を枠いっぱいに合わせると起きます。 枠の角を引っぱって大きさを変えるときに、縦と横を別々に動かした場合も同じです。

画面で小さく見ていると、数 % の歪みは見落としがちです。 貼った写真の縦と横の長さを測って比を出し、元の写真の比と比べてください。

mm で作った画像を、比の違うピクセル数に縮めた

規格サイズで作った画像を、Web 出願用の指定ピクセル数に縮め直す場面でも起きます。 たとえば縦 45 × 横 35mm を 300dpi で作ると、縦 531 × 横 413 ピクセルです。

これを縦 600 × 横 450 ピクセルの指定に合わせると、比が 0.7778 から 0.75 に変わります。 0.75 ÷ 0.7778 = 0.964 で、顔の幅は 3.6% 細くなります。

縦 45 × 横 35mm と、縦 600 × 横 450 ピクセルは、どちらも縦長でも比が違います。 指定のピクセル数に合わせるなら、最初からその比で切り抜きます。

ピクセル数の指定に合わせる手順は、Web出願の顔写真を指定のピクセルに合わせる記事で扱っています。

伸びたかどうかを数字で確かめる

見た目で迷ったら、保存した画像の比と、元にした写真の比を比べます。 どちらも「幅 ÷ 高さ」で出します。

この比べ方が使えるのは、元の写真をそのまま縮めたり広げたりしただけのときです。 途中で切り抜いたり余白を足したりしていると、外側の比が同じでも中身が引き伸ばされていることがあります。

2 つの比分かること
同じ引き伸ばしは起きていない
違う違う比のぶんだけ引き伸ばされている

画像全体を一律に縮めたり広げたりしただけなら、比は変わりません。 比が変わっていれば、縦と横で縮め方が違ったことになります。

アスペクト比計算ツールの「比率を調べる」に幅と高さを入れると、小数の比(幅 ÷ 高さ)が出ます。 縦 531 × 横 413 なら 0.7778、縦 600 × 横 450 なら 0.75 です。

途中の加工が分からないときは、元の写真と保存した画像の両方で、顔の幅と高さを測って比を比べます。 どちらでも同じ比なら、引き伸ばしとは別の原因です。 撮影のしかたで写りを整えたいときは、スマホ写真を証明写真に整えるコツを参考にしてください。

直し方は「切り抜いてから縮める」

伸びてしまった画像も、縦と横を逆の比で直せば形はほぼ戻ります。 ただし、強く縮めた向きで消えた細かい部分は戻りません。

元の写真が残っているなら、そちらから作り直します。 手順は 2 段です。

  1. 元の写真を、枠と同じ縦横比で切り抜く
  2. 縦横比を固定したまま、必要な大きさに縮める

切り抜きで比を合わせておけば、2 段目は縦と横を同じ割合で縮めるだけになります。 顔の形は変わらず、はみ出した背景が落ちるだけです。

証明写真サイズ調整ツールは、選んだ規格の縦横比で写真の内側を切り抜きます。 引き伸ばして枠に合わせることはしないので、1 段目と 2 段目をまとめて済ませられます。

切り抜く範囲は、ドラッグとズームで顔の位置に合わせます。 画面の操作はコンビニ印刷用にサイズ調整する方法で紹介しています。

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