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文章の表記ゆれを見つけてそろえる手順|辞書なしで点検

貼り付けた文章の中で書き方が割れている語を見つけ、そろえ先を選んで書き戻すまでの手順をまとめました。差の軸の読み方、同じとみなす違いの切り替え方、置換では起きがちな二重の伸びを避ける仕組みまで画面で追います。

公開読了目安 約4分

この記事の要点

  • 貼り付けるだけで書き方が割れた語が組になって並ぶ
  • 組ごとに「どの違いで割れたか」が名前で出る
  • 同じとみなす違いは 6 つあり、切り替えると組が増減する
  • そろえ先を選ぶと、その語だけを書き換えた文章が出る
  • 語の位置で差し替えるのでサーバーがサーバーーにならない
目次

原稿の中で「サーバ」と「サーバー」が混ざっていないか探しているなら、貼り付けるだけで組にして並べられます。

しかも、どの違いで割れたのかが組ごとに出ます。

それをブラウザの中だけで行えるのが表記ゆれチェッカーです。

表記ゆれチェッカーの初期画面。文章を入れる欄の下に、全角・半角/大文字・小文字/長音記号の有無/区切り記号の有無/小書き仮名の大小の5つのチェックボックスが並んでいる

貼り付けた時点で組が並ぶ

画面は上から「チェックしたい文章」「同じとみなす違い」「結果」の順です。

ボタンを押す操作はありません。文章を貼り付けた時点で、書き方が割れた語が組になって出ます。

試しに 4 行の文章を入れてみます。「サーバー」と「サーバ」、半角カナの「アプリ」と「アプリ」、それに「iPhone」と「IPHONE」を混ぜた文章です。

4行の文章を貼り付けた結果。数えた語11・語の種類7・書き方が割れた語3組と出て、その下に3つの組が並んでいる

数えた語は 11、語の種類は 7、割れた語は 3 組と出ました。

組の右上に「差の軸: 長音記号の有無」と書かれています。これがその組が割れた理由です。

2 組目は「差の軸: 全角・半角」、3 組目は「差の軸: 大文字・小文字」と、組ごとに別の名前が出ます。

回数と初出の行も出る

それぞれの表記の右には「2 回(1 行目から)」のように、出てきた回数と最初に見つかった行が付きます。

多いほうが「そろえ先の候補」として最初から選ばれています。同じ回数なら、先に出てきたほうが候補になります。

差の軸が「長音記号の有無」だけの組には断りが出る

1 組目の下に、小さな文字で注意が出ているのに気づいたでしょうか。

長音記号の有無を無視すると、「ビル」と「ビール」のような別の語まで同じ組に入ります。

そこで、差の軸が長音記号の有無だけの組には、そろえる前に目で確かめるよう断りを出します。

そろえ先を選んで書き戻す

そろえたい組の「そろえる」にチェックを付けると、下に書き換えた文章が出ます。

そろえ先を変えたいときは、組の中のもう一方を選び直すだけです。

2つの組にチェックを付けた結果。下に「そろえた文章」が出て、サーバとアプリだけが書き換わっている

「2 組の 2 箇所を書き換えました」と出ています。チェックを付けなかった 3 組目の iPhone はそのままです。

書き換えたのは選んだ組の語だけで、句読点も改行も 1 文字も動きません。

「サーバーー」にならない理由

置換ツールで「サーバ」を「サーバー」に直すと、すでに「サーバー」と書いてある箇所が「サーバーー」になります。

このツールは文字列を探して置き換えるのではなく、最初に切り出した語の位置で差し替えます。

だから、もともと「サーバー」だった箇所には何も起きません。

同じとみなす違いを切り替える

「同じとみなす違い」は 6 つあり、既定では上から 4 つが入っています。

外すと、その違いで割れていた組が一覧から消えます。

長音記号の有無のチェックを外した結果。組が3つから2つに減り、サーバーの組が消えている

長音記号の有無を外すと、割れた語は 3 組から 2 組になりました。サーバーの組が消えています。

逆に「小書き仮名の大小」を入れると、「フィルタ」と「フイルタ」が新しく組になります。

いま何を同じとみなしているかは、結果の上に毎回並びます。

違いが 2 つ重なることもある

「ユーザー・インターフェース」と「ユーザーインタフェース」のように、中黒と長音の両方が違うこともあります。

ユーザー・インターフェースとユーザーインタフェースの組。差の軸に長音記号の有無と区切り記号の有無の2つが並んでいる

この組では差の軸が「長音記号の有無 / 区切り記号の有無」と 2 つ並びます。

どちらを外しても組が分かれるので、両方が理由だという意味です。

対象はカタカナと英数字の語

このツールが数えるのは、カタカナの語と英数字の語だけです。

「問い合わせ」と「問合せ」のような送り仮名のゆれは対象外で、結果の上にその断りが出ます。

日本語は語の切れ目を書かないので、漢字やひらがなを含む語の境界を決めるには辞書が要ります。辞書を持たない仕組みとは両立しません。

その代わり、辞書に載っていない語でも見つかります。製品名・社名・プロジェクト名のように、あなたの文章にしか出てこない語が該当します。

使用例

たとえば、複数人で書いた社内マニュアルを公開前に点検する編集担当。

章ごとに担当が違うので、自社製品の名前が「〇〇クラウド」と「〇〇・クラウド」に割れていました。

一般的な校正ツールは自社の製品名を知らないので、この割れを拾えません。

このツールなら本文の中だけで突き合わせるため、組として出てきます。多いほうへそろえて、書き戻した文章をそのまま戻せます。

見つからないゆれもある

本文に片方しか出てこないゆれは、このツールでは見つかりません。

たとえば原稿の全体が「サーバ」で統一されていて、社内基準が「サーバー」だった場合です。突き合わせる相手がいないので、組になりません。

用語集と照らし合わせたいときは、テキスト置換ツールで語を名指しして置き換えるほうが向いています。

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まとめ

貼り付けるだけで、書き方が割れた語が組になって並びます。

どの違いで割れたのかが名前で出るので、直すべきか判断できます。

そろえ先を選べば、その語だけを書き換えた文章がその場で手に入ります。表記ゆれチェッカーは入力した文章をブラウザの中だけで処理するので、未公開の原稿でもそのまま貼り付けられます。

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