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謎解きの暗号の作り方|解けない問題にしないための決めごと

五十音ずらし・たぬき暗号・逆さ読みを手作りするときに、濁点や小さい字、元の文にある同じ字で答えが崩れる理由と、配る前に決めておく約束・確かめ方をまとめました。

公開読了目安 約4分

この記事の要点

  • 暗号は、作る人と解く人が同じ約束を持っていないと解けない
  • 五十音ずらしは、並び・濁点・小さい字・「ん」の次を先に決める
  • たぬき暗号は、元の文に混ぜる字が入っていないかを必ず数える
  • ヒントの例は2つ以上置くと、約束の読み違えが減る
  • 配る前に、自分とは別の人に1回解いてもらう
目次

謎解きの暗号づくりで大事なのは、難しさより解く人と同じ約束を持つことです。約束が 1 か所でもずれると、正しく解いても答えが別の言葉になります。

この記事では、宝探しや脱出ゲームでよく使う 3 つの暗号について、答えが崩れやすい箇所と、配る前に決めておくことを順に挙げます。

暗号は「約束」でできている

言葉遊びの暗号には、決まった規格がありません。五十音ずらしも、たぬき暗号も、作る人がその場で約束を決めています。

作る人の頭の中では当たり前でも、解く人には見えません。解けない問題の多くは、難しすぎたのではなく、約束が 2 通りに読めたことから生まれます。

そこで、作り始める前に約束を書き出しておきます。書き出せない約束は、ヒントでも伝えられません。

五十音ずらしで先に決める5つのこと

五十音ずらしは「あ」を 1 つずらすと「い」になる暗号です。単純に見えますが、次の 5 つは作る人ごとに扱いが割れます。

決めることよくある選び方決めないと起きること
並びあ〜ん の 46 字 / ゐ・ゑ を入れた並び / いろは順並びが違うと、同じ量でも別の字に移る
「ん」の次「あ」に戻る「ん」の近くの字だけ答えが合わない
濁点の字清音としてずらし、濁点を付け直す「が」を残すと、そこだけ答えが丸見えになる
小さい字大きい字としてずらす「っ」を戻したときに大きい「つ」になる
カタカナ・漢字カタカナは同じ並びでずらす / 漢字は残す漢字の読みをずらすのか、字を残すのかで迷う

濁点を付けられない字に移ったら

「ど」を 3 つずらすと、清音の「と」が「ぬ」に移ります。「ぬ」には濁点が付きません。

このとき濁点を捨てると、解く人は「と」までしか戻せません。「ぬ゛」のように記号を外に書いて残せば、戻したときに「ど」へ戻ります。

小さい字は戻らないことがある

「きっと」の「っ」を 1 つずらすと、大きい「つ」の次の「て」になります。「て」には小さい形がありません。

「きっとあえるよ」を1つずらした画面。できた暗号は「くてないおれら」で、「小さい字が、小さい形の無い字へ移った1か所は大きい字になりました。この箇所は逆にずらしても小さい字には戻りません。」という通知と、「逆にずらしても元の文に戻りません(小さい字が大きくなった1か所)。」という赤い字の行が出ている

戻すと「きつとあえるよ」になり、元の文とは 1 字違います。答えが読めれば問題ない場面もありますが、答えの文字数を数える謎なら崩れます。

気になるときは、元の文を「きつと」と大きい字で書いてからずらすと、約束と答えがそろいます。

たぬき暗号で答えが欠ける理由

たぬき暗号は、文の間に「た」を混ぜ、「た」を抜いて読ませる暗号です。解く人は、見つけた「た」を全部抜きます。

元の文に「た」があると、それも一緒に抜かれます。「たまごをたべたよ」に「た」を混ぜて配ると、答えは「まごをべよ」になります。

混ぜる字は、元の文に 1 回も出てこない字にします。「こ」を混ぜてこけしの絵を添える形や、「け」を混ぜて毛虫の絵を添える形もあります。

拗音の間には混ぜない

「きょう」の「き」と「ょ」の間に「た」を入れると、「きたょう」になります。小さい「ょ」が「た」に付いて見え、「た」を抜く前から「きょう」と読めなくなります。

小さい字は前の字とひとまとまりで読まれるので、その間には混ぜないのが無難です。

逆さ読みで迷いやすいところ

逆さ読みは、文を後ろから読む暗号です。迷いやすいのは、拗音と長音です。

「きゃべつ」を 1 字ずつ逆にすると「つべゃき」です。「きゃ」をひとまとまりにすると「つべきゃ」で、こちらのほうが声に出して読めます。

「ラーメン」は「ンメーラ」になり、長音の位置が変わります。どちらで作ったかは、ヒントの例で見せておきます。

ヒントの例は2つ以上にする

約束を伝えるいちばん確かな方法は、例を見せることです。例が 1 つだけだと、解く人がその例に合う別の約束を思いつくことがあります。

たとえば「あ → い」だけでは、1 つ後ろへずらすのか、別の決まりなのかが絞れません。「か → き」「ん → あ」と例を足すと、「ん」の次まで伝わります。

配る前の確かめ方

最後に、次の順で確かめてから配ります。

  1. 約束を 1 行で書けるか確かめる(書けないなら、ヒントでも伝わらない)
  2. 自分で、約束どおりに解いて元の文に戻るかを確かめる
  3. 元の文に、混ぜる字や外に出した濁点が入っていないかを数える
  4. 答えを知らない人に 1 回解いてもらう

2 と 3 は、暗号メーカーの検算の行で確かめられます。作るたびに逆の手順で戻し、戻らない箇所があれば理由を出します。

暗号で秘密は守れない

ここまでの暗号は、どれも遊びのための約束です。五十音ずらしのずらし方は 45 通りしかなく、全部試せば必ず解けます。

パスワードや住所のように、知られて困る情報を隠す用途には使わないでください。

まとめ

手作りの暗号が解けなくなるのは、難しさより約束のずれが原因です。並び・濁点・小さい字・混ぜる字を先に決め、例を 2 つ以上添えれば、解く人は同じ答えにたどり着けます。

操作の手順は謎解きの暗号を作る手順で画面ごとに追っています。

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