標準偏差の求め方を4ステップで理解する
標準偏差の求め方を、平均・偏差・分散・平方根の4ステップにわけてやさしく説明します。母標準偏差と不偏標準偏差の違いや、電卓での計算例、Excelの関数もあわせて紹介します。
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この記事の要点
- 標準偏差はデータの散らばりを表す数字
- 平均・偏差・分散・平方根の4ステップで求める
- 母は÷n、不偏は÷(n−1)で割る点が違う
- Excelでは STDEV.P と STDEV.S に対応する
- 手計算の答え合わせはツールで確認できる
目次
標準偏差は、データが平均のまわりにどれくらい散らばっているかを表す数字です。求め方は、平均・偏差・分散・平方根の4ステップに分けると理解しやすくなります。
この記事では、小さな数値の例を使って計算の流れをたどります。母標準偏差と不偏標準偏差の違いも整理します。
標準偏差とは何を表す数字か
平均は、データの真ん中のあたりを教えてくれます。ただし平均だけでは、値が近く固まっているのか大きく散っているのかは分かりません。
標準偏差は、その散らばりの大きさを1つの数字にしたものです。値が小さいほどデータは平均の近くに集まり、大きいほど広く散っています。
標準偏差の求め方(4ステップ)
例として、5つの数値「2・4・6・8・10」で計算します。手順は次の4つです。
ステップ1:平均を求める。 すべて足して個数で割ります。合計は30、個数は5なので、平均は6です。
ステップ2:偏差を求める。 各値から平均を引きます。順に −4・−2・0・2・4 になります。
ステップ3:分散を求める。 偏差を2乗して合計し、個数で割ります。2乗の合計は16+4+0+4+16で40、個数5で割ると分散は8です。
ステップ4:平方根をとる。 分散8の平方根が標準偏差です。8の平方根は約2.83になります。
偏差をそのまま足すと0になってしまいます。だから2乗してから平均を取り、最後に平方根で単位を元に戻す、という流れになっています。
母標準偏差と不偏標準偏差の違い
ステップ3では、偏差の2乗の合計を「個数 n」で割りました。これは母標準偏差と呼ばれ、手元のデータそのもののばらつきを表します。
一方、少ないデータから全体を推測したいときは「n−1」で割ります。こちらは不偏標準偏差です。先ほどの例なら、40を4で割った10の平方根、約3.16になります。
どちらを使うかは目的で決めます。集めたデータが対象の全部なら母、一部を抜き出した標本なら不偏を選びます。
求めた標準偏差の読み取り方
標準偏差は、平均とセットで見ると意味がはっきりします。左右にほぼ対称な釣鐘型(正規分布に近い形)に散らばっている場合は、「平均±標準偏差」の範囲におよそ7割の値が収まります。
たとえば平均60、標準偏差10なら、多くの値は50から70のあたりに散らばっています。標準偏差が5に縮めば、値はもっと平均の近くに集まっているという意味になります。
同じ平均でも、標準偏差が大きいほどデータのばらつきは大きくなります。2つのグループを比べるときは、平均だけでなく標準偏差も並べて見てください。
手計算は答え合わせをすると安心
4ステップは仕組みの理解に役立ちます。ただしデータが増えると、2乗や合計の手計算はミスが起きやすくなります。
数値を貼り付けて答えを確かめたいときは、平均・標準偏差計算ツールが便利です。母と不偏の両方を同時に表示するので、どちらの定義で解いたかも見比べられます。
まとめ
標準偏差は、平均・偏差・分散・平方根の4ステップで求められます。偏差を2乗して平均し、最後に平方根をとる、という流れです。
割る数が n か n−1 かで、母標準偏差と不偏標準偏差に分かれます。手順を理解したうえで、計算の答え合わせにはツールを使うと確実です。
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