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プレゼン資料を見やすくする配色の決め方と失敗例

スライドの配色を色数・順番・借り方の3点から決める手順をまとめました。投影すると飛ぶ薄い色、細い赤字、写真の上の文字、グラフの隣り合う系列色といったプレゼン特有の失敗の避け方も整理します。

公開読了目安 約4分

この記事の要点

  • 色は選ぶより減らす。3色に絞る
  • 背景→文字→強調の順で決めると迷わない
  • 色は写真やロゴから借りると外れにくい
  • 投影では薄い色と細い赤が飛ぶ
  • グラフの色は隣り合う系列で決める
目次

プレゼン資料の配色でつまずく人の多くは、色の知識が足りないわけではありません。 選択肢が多すぎて決められないだけです。

配色は「良い色を探す作業」ではなく「使わない色を捨てる作業」だと考えると進みます。 この記事では、決める順番と、投影して初めて分かる失敗の避け方を整理します。

まず色数を3つに減らす

スライド1枚に4色以上あると、どこを見ればよいのか分からなくなります。 役割を3つに割り当てて、それ以外は使わないと決めてしまうのが早道です。

ベースは背景と余白の色です。面積のおよそ7割を占めます。 白か、ごく薄いグレーが扱いやすい選択です。

メインは見出しと帯の色です。面積の2割ほどを担当します。 ここが資料全体の印象を決めます。

アクセントは強調したい一点だけに使う色です。面積は1割に届きません。 1枚のスライドで2か所以上使うと、強調の意味が薄れます。

灰色の濃淡は色数に数えなくて構いません。 罫線や補足文字はベースの明るさ違いとして扱うと、色数が増えずに済みます。

決める順番は「背景 → 文字 → 強調」

色を決める順番を固定すると、後戻りが減ります。

最初に背景を決めます。明るい会議室なら白、暗い会場なら濃色という具合です。 背景を後から変えると、文字色も強調色も全部やり直しになります。

次に本文の文字色を決めます。背景に対して十分な濃さがあるかを確かめます。 確かめ方は見づらい配色を減らす確認項目と直し方にまとめてあります。

最後に強調色を決めます。ここまで来ると、背景とも本文とも喧嘩しない色が絞られています。 選択肢が減った状態で選ぶので、迷う時間が短くなります。

色は「作る」より「借りる」

ゼロから色を考えると外します。 すでにある画像から色を借りると、資料全体のまとまりが出ます。

借り先は3つあります。表紙に使う写真、会社やサービスのロゴ、そして既存の資料テンプレートです。

写真から借りる場合は、画像から色を抽出に読み込むとカラーコードで並びます。 面積の広い色がメイン、面積の小さい差し色がアクセントの候補になります。

ロゴから借りる場合は注意点があります。 ロゴの色をそのまま本文に使うと、ロゴだけが浮いて見えることがあります。

ロゴ色は帯やアイコンに使い、本文は黒に近い色にしておくのが無難です。 そうすると、ロゴが主役の場所とそうでない場所の区別が付きます。

投影して初めて分かる3つの失敗

画面で作った資料を投影すると、見え方が変わります。 起きやすい崩れは決まっているので、先に知っておけば避けられます。

1. 薄い色が飛ぶ。 プロジェクタは明るい側の階調が潰れます。 薄いグレーの罫線や、白背景に載せた淡い黄色はほとんど見えなくなります。

2. 細い赤字が読めない。 赤は投影で滲みやすい色です。 細いフォントで赤を使うと、遠くの席から輪郭が溶けて見えます。

強調は太さと大きさで作り、色は補助に回すのが安全です。

3. 写真の上の文字が沈む。 背景写真は場所によって明るさが違います。 文字を置く範囲だけ半透明の帯を敷くと、写真を活かしたまま読めるようになります。

会場が事前に分かるなら、当日と同じ明るさで1枚だけ試し投影すると確実です。 それが無理なら、画面の明るさを半分まで落として見え方を確かめる方法もあります。

グラフの色は「隣り合う系列」で決める

グラフはスライドの中でいちばん配色が壊れやすい場所です。 系列が5本を超えると、色の割り当てが破綻します。

出発点は、系列を減らせないかを疑うことです。 上位3つと「その他」にまとめるだけで、色の問題の大半は消えます。

減らせないときは、隣り合う系列の色を離します。 凡例の順ではなく、実際に線や棒が隣接する組み合わせで確かめるのが要点です。

強調したい系列だけをアクセント色にして、残りをグレーの濃淡にする方法もあります。 比較の主役が1つに決まっている場合は、これがいちばん伝わります。

色だけで区別させないことも大切です。 線種を変える、棒に直接数値を書く、系列名をグラフの中に置く、といった手を併用します。

作り終える前の2つの確認

配色を決めたら、提出前に2つだけ確かめます。

1つ目は、縮小して見ることです。スライド一覧の表示に切り替えると、色の使いすぎが一目で分かります。 1枚だけ色数が多いページは、たいてい後から追加した資料です。

2つ目は、白黒で印刷したときに読めるかです。配布資料が白黒になる会議はまだ多くあります。 メインとアクセントの明るさが近いと、白黒にした瞬間に区別が付かなくなります。

この2つを通れば、配色が原因で「見づらい」と言われる場面はぐっと減ります。 残りは文字の大きさと余白の問題なので、別の対処になります。

まとめ

配色は色を探す作業ではなく、使わない色を捨てる作業です。 ベース・メイン・アクセントの3つに役割を割り当て、背景から順に決めていきます。

色そのものは写真やロゴから借りると外れません。 投影で飛ぶ薄い色と細い赤、そしてグラフの隣り合う系列色だけ気をつければ、大きな失敗は避けられます。

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